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獣医師の就職に役立つスキル|新卒と中途で求められていることの違いとは


黒い犬を抱っこする獣医師

「自分は臨床系の研究室ではないけど動物病院に就職できるかな?」 「中途就職だけど自分のスキルで通用するのか不安だ」 「就職するにあたって求められていることは何だろう」

就職先を探す際にこのような不安をもつ獣医大生や臨床獣医師もいるのではないでしょうか。 そのような方々に向けて今回は就職に際して役立つスキルをご紹介します。 ぜひ就職先探しにお役立てください。


獣医師の就職事情

臨床獣医師の就職先には1次病院、2次病院、1.5次病院、グループ病院など様々です。 就職先をどのように選んだらいいか悩まれている方もいるかもしれません。 動物病院の就職先探しに利用できるものには

  • 病院のHP

  • ポータルサイト

  • エージェント

などが挙げられます。 自分自身の強みや弱み、スキルを知った上で自分に合った病院を選ぶことが大切です。


新卒採用で役立つスキル

新卒採用は即戦力を期待した採用ではなく、これから成長していくことを見越した上での採用です。 そのため、新卒獣医師に求められていることは中途獣医師と違って獣医療の知識や技術だけではありません。 新卒獣医師に対しては

  • コミュニケーション能力

  • 協調性

  • ストレス耐性

などのスキルが求められます。 ここでは新卒獣医師で役立つスキルをご紹介します。


コミュニケーション能力


チームワークを大事にするスポーツマンたち

臨床獣医師ではコミュニケーション能力は、信頼関係の構築やミスが起こらない医療を行う上で非常に大切です。 ご家族やスタッフに情報を正しく伝えることができないと、治療が間違った方向に進んでしまう可能性もあります。 大学生のうちに人とよく話をしたり、チームで何かをした経験は自分の強みになります。具体的には、飲食店などの接客業や団体スポーツなどの経験が挙げられます。 面接でよく聞かれるような自己PRでは、そのような経験を積極的にアピールしましょう。


協調性

臨床獣医師にとって、協調性があることは大きな強みになります。 動物病院では先輩獣医師やスタッフと協力して医療を行わなければならないシチュエーションがたくさんあるからです。 大学生の時などにアルバイトやボランティア、部活、研究室などでリーダーになってまとめたり、協力して何かを成し遂げた経験は就職の際の大きなアピールになります。 このような経験から立場の違う人とも協力して仕事ができるということをしっかりアピールしましょう。


ストレス耐性

動物病院で働くにはストレス耐性が必要不可欠です。 日々の診察で出会う患者さんは自分と気の合う方ばかりではありません。 その上慣れない仕事の中で、先輩獣医師やスタッフからお叱りを受けることもあるでしょう。 諦めずに何かをやり切ったエピソードトークを用意し、失敗してもへこたれない、仕事を最後までやり切れるということをアピールをしましょう。


中途採用で役立つスキル

中途で就職する場合は、新卒で求められているスキルに加え、その病院が求めているスキルを持っているかどうかが大切になります。 中途獣医師に対しては

  • 臨床能力

  • 様々な資格

  • マネジメント能力

などのスキルが求められます。 ここでは中途採用で役立つスキルをご説明します。


臨床能力


耳道を観察する獣医師

中途で就職する場合には、新卒採用と違い、即戦力であることを期待されている場合が多いです。 レントゲン、腹部・胸部超音波検査などの手技や読影ができること、一般外科ができるなど一般臨床において幅広いスキルや知識を持っていることが自分の強みになります。 特定の分野に特に詳しいなど強い専門分野を持っていると自分の強みになりますね。


様々な資格

臨床獣医師には認定医、専門医などの資格や、講習を受けることで得られるスキルがあります。 資格やスキルがあると就職の際に強みになります。


認定医

日本の認定医資格には

  • 獣医総合臨床認定医

  • 認定医(内科・外科・総合臨床医)

  • 日本獣医がん学会獣医腫瘍科認定医( I種、Ⅱ種)

  • 日本獣医腎泌尿器学会認定医・上級認定医

  • 動物循環器認定医

  • 獣医行動診療科認定医・研修医

  • 日本獣医皮膚科学会認定医

  • 画像診断学等に関する技能検定試験修了者

などが挙げられます。 認定医資格を持っていることは就職にあたって強みになります。 それに加えて就職先の病院で専門科診療を設けてもらえる場合や、2次診療施設で勤めるなど働き方の幅も広げることができますね。


専門医

日本には臨床獣医師の専門医資格もあります。 認定医よりも専門医の方が一般的により高い技術や知識を求められており、資格取得の基準も高くなっています。 日本の専門医資格には

  • 日本小動物外科専門医

  • 獣医眼科学専門医

  • アジア獣医皮膚科専門医

などが挙げられます。 獣医の専門医資格は日本ではまだ少なく、希少性が高い資格です。 専門医資格があると、認定医以上に専門性を発揮した働き方ができます。 また資格取得に向けて費やしてきた努力やその専門性の高さから就職先に認めてもらえやすくなるでしょう。


実習を受けて得られるスキル

そのほかに認定医や専門医ではなく実習を受けて得られるスキルもあります。 実技実習では救急対応、内視鏡やエコー、CTやMRI読影、眼科検査、外科手術、鍼灸など様々な実習が開催されています。 自分の得意なスキルがあると就職の際の強みになりますね。 「自分の得意な臨床スキルがない」 「普段の診療で学ぶ機会がない」 という臨床獣医師でも、会社主催の実習を探して自分の得意な臨床スキルを身につけてはいかがでしょうか。


マネジメント能力

スタッフや後輩獣医師に適切な指示を出せることや効率よく全体の業務を動かせるマネジメント能力は非常に重宝されます。 特に、若手獣医師が多いような職場ではマネジメントができることが強みになるのではないでしょうか。 以前勤めていた病院で後輩獣医師をまとめていた経験や、副院長など役職がついていた経験などがあれば、実際に行っていたことや心がけていたことなどを添えて自分のマネジメント能力をアピールしましょう。


まとめ


獣医師と飼い主と犬と猫

新卒と中途採用では動物病院側が求めているスキルは大きく異なります。 新卒で動物病院に就職しようとしている大学生の皆さんは 「自分の持っているスキルはなんだろう」 と考えると思います。 大学の授業で身につけた知識の他に、部活やアルバイトで培った経験は就職しても活きてきます。 ぜひ日頃から行っている活動を大切にしましょう。

また中途採用を目指す獣医師の中には 「臨床経験も長いし、転職するのに認定医資格を取得しておいた方がいいかなあ」 と不安になっている方もいると思います。 しかし今自分が持つ臨床スキルやマネジメント能力を求めている動物病院がきっとあるはずです。

今一度自分自身を見つめ直し、動物病院探しを始めてみてはどうでしょうか。


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