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動物病院に勤務するならどんな動物病院がいい?|一次診療施設と二次診療施設の違いを解説


カルテを持っている医者

動物病院に就職するうえで、どこの病院に勤務するかはとても悩ましいですよね。

就職先を選ぶために、まずは一次診療施設と二次診療施設のどちらにするかを決めるのがおすすめです。

一次診療施設と二次診療施設とでは症例や仕事内容などに大きな差があります。

いずれもメリットとデメリットがあり、学びたいことや将来像によってもどちらが良いかは異なります。

今回の記事を参考にぜひ考えてみてください。


一次診療施設の特徴



猫を診察している獣医師

一次診療施設とは、動物の具合が悪くなった時に初めに受診する動物病院のことです。

いわゆる町の獣医さんの大半は一次診療施設に該当し、かかりつけの動物病院となります。

病気の動物の診療だけでなく、健康な動物の予防医療も一次診療施設の役割です。

一次診療施設の特徴として以下のことが挙げられます。


飼い主との距離が近い

一次診療施設の獣医師は、飼い主様にとってはペットのことを相談できる最も身近な存在です。

動物の具合が悪い時以外にも、予防やお手入れなどで日常的に来院されます。

定期的に顔を合わせるうちに、飼い主様の人柄や家庭事情などもわかってきて、関係を深めることができます。

元々の信頼関係が築けていれば、いざ動物の状態が悪くなったときにも、検査治療をスムーズに進めやすくなります。


予防医療が多い

動物の健康を維持するための予防医療は一次診療施設の役割です。

具体的には、予防接種や避妊去勢手術、健康診断などを指します。

また、しつけや食餌などについて相談を受ける機会も多いでしょう。


治療の最初の窓口となるので幅広い病気の症例が来る

具合の悪くなった動物は、まずかかりつけの一次診療施設を受診します。

疾患の種類や重症度は多岐に渡り、様々な症例を経験できます。

どの程度の症例まで対応できるかは、個々の病院の得意分野や設備などにより異なります。

二次診療施設と比較して難しい症例の割合は低いですが、重症例が急に来院することもあり、迅速で適切な対応が求められます。

診断治療が困難であるときには二次診療施設との連携が必要です。


二次診療施設の特徴


腕組みをしている手術前の医師たち

二次診療施設では、一次診療施設で対応できないと判断された難しい症例の診療を行います。

以下のような施設が挙げられます。

  • 大学病院

  • 民間の二次診療施設(~総合病院、~医療センターなど)

  • 特定の診療科に特化した動物病院

高度な設備を備え、診療科ごとに専門の獣医師が診断治療にあたります。

日々の診療だけでなく、臨床研究を行い獣医療の発展に寄与しています。

受診するには一次診療施設からの紹介が必要である施設が多いです。

二次診療施設の特徴として以下のことが挙げられます。


専門性の高い獣医師が所属する

二次診療施設には、専門性の高い獣医師が所属しています。

優れた知識や技術を有し、よりレベルの高い獣医療を提供できるよう日々研鑽を重ねています。

専門医資格や留学経験をもつ獣医師も多くいるため、共に働くことで自分の将来像についても具体的に考えることができるでしょう。


難病の症例が来る

二次診療施設には、一次診療施設で対応しきれなかった重症度の高い症例や珍しい疾患が集まります。

専門医の指導を受けながら難しい症例の診断治療に携わり、経験を積むことができます。

飼い主様も意欲の高い人が来院する傾向にあるため、一次診療施設では提案しにくいような手術や治療なども経験できます。


限られた分野の病気の症例が集まる

一次診療施設は幅広い症例が来るのに対し、二次診療施設には特定の診療科の症例が集まります。

専門分野の診療に集中することで、より専門性を高めることができます。

複数の診療科をもつ施設であれば、自分の専門分野だけでは対応が難しい場合でも、他の診療科にも相談しながらより高度な獣医療を提供できます。


こんな人は一次診療施設を選ぼう


飼い主とのコミュニケーションを大事にする人

一次診療施設で働く醍醐味は、飼い主様と時間をかけて関係を築けることです。

長年働けば、1匹の動物を幼少期から亡くなるまで担当し、生涯寄り添うことができます。

動物を亡くしてしまった飼い主様が、新しい動物を迎えたときにまた自分を指名して来院してくださることがあり、とても嬉しいものです。

二次診療施設には高度医療を望む飼い主様が集まるのに対し、飼い主様の考え方や経済状況なども様々です。

獣医師が最善と考える検査や治療がご了承いただけない場合もあり、わかりやすい説明や歩み寄って診療を進めることができるコミュニケーションスキルが求められます。


予防医療など基本的な医療や、動物病院での業務全般を学びたい人

一次診療施設では、動物病院での基本的な業務を一通り学ぶことができます。

一次診療施設で開業医もしくは勤務医として働き続ける上で、予防医療を適切に行えることは必要なスキルです。

また、動物病院での業務は診療だけでなく、受付や電話対応、清掃、物品管理など、様々な業務の上に成り立っています。

診療以外の業務が多いことは獣医療を学ぶ上ではデメリットとなりますが、動物病院の業務全般を経験することで、職場全体を見渡して働く視点が身につくでしょう。


いろんな病気を診察したい人

一次診療施設には、様々な病気の症例が来院します。

主訴から鑑別疾患や重症度を考え、診断のための検査や初期治療を行う一通りの過程を幅広く経験できます。

このような診断推論の考え方は、臨床に従事する上で非常に大切であり、その後どの領域に進むとしても必要な土台となります。

特定の分野を専門的に学びたい人にはデメリットとなりますが、専門分野を決めかねている場合には、様々な症例の経験を積む中で興味を持てる分野が見つかることもあります。


こんな人は二次診療を選ぼう


難病の治療に携わりたい人

二次診療施設では、指導医の後ろ盾のもとに難しい症例の診断治療を経験することができます。

難しい症例では治療が上手くいかないことやつらい局面も多いですが、その分上手くいったときのやりがいも大きくなります。

一次診療施設では症例数が限られているため、いざ難しい症例に出会ったときの適切な対応が難しく、苦い経験をされた獣医師も多いでしょう。

難しい症例の経験を積むことで、一次診療施設で働く場合にも初期対応やその後の検査治療の提案を適切に行えるようになります。


より高度な知識や技術をもつ獣医師とともに働きたい人

専門性をもつ獣医師は、高度な専門知識をアップデートし続ける必要があり、努力を積み重ねています。

そのような仲間と共に働ける環境では、日々刺激を受けることができ、自身のモチベーションを高められます。

もちろん一次診療施設にも勉強熱心な人はいますが、二次診療施設ではその割合が高いと言えるでしょう。


専門性を身につけようと思っている人

興味のある分野がはっきりしている場合には、二次診療施設で専門性を高めるのが良いでしょう。

二次診療施設に勤務することで、専門医の指導を受けながら、学びたい分野の診療のみに専念することができます。

臨床研究も行いやすい環境であるため、研究職を視野に入れている場合や、論文を書きたい場合などにも良い環境です。

将来的に一次診療に従事しようと考えている場合でも、得意分野があることは良い武器になります。


まとめ


点滴の道具

一次診療施設と二次診療施設の特徴と、就職先を選ぶ際のポイントをお伝えしました。

どのような経験を積みたいか、どのような職場で働きたいかを考えながら就職先を選びましょう。

どちらを選択しても、一度実習に行き、その職場の雰囲気やどのような人がいるかを見ることはとても大切です。

迷った時には一緒に働きたい人や目標となる人がいる職場を選ぶことをおすすめします。

また働き方についても、一次診療施設で基礎を積んでから二次診療施設で専門性を磨く、一次診療施設で働きながら二次診療施設に研修に行く、二次診療施設で専門性を高めてから一次診療施設にて専門分野の診療を行うなど、様々な選択肢があります。

今回の記事を参考に、自分の将来像についても考えながら検討してみてください。



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